埼玉県川越発~お小遣いサラリーマンの登山記録

少ないお小遣いの中で登山費捻出に苦労する、川越在住38歳サラリーマンの登山記録です。県内の低山から関東の百名山、たまにアルプスへ。

2017.1.20 観音平ゲート前~編笠山(日帰りピストン)

【行 程】

7:18:観音平ゲート前駐車場

8:25:観音平

10:00:雲海展望台

10:56:押手川分岐

12:33:編笠山山頂

13:36:押手川分岐

14:49:屏風山展望台

15:31:観音平ゲート前駐車場

 

【装 備】

靴:スポルティバ ネパールEVO

上着:finetrackポリゴンフーディー3(finetrack)

インナー:montbellジオライン中厚手+finetrackドライレイヤー

パンツ:NORTHFACEバーブパンツ

アウター:finetrackエバーブレスアクロ上下(山頂稜線のみ着用)

ゲイター:NORTHFACEアルパインロングゲイター

ザック:gregoryアルピニスト35

アイゼン:Grivelニューマチック12本

ワカン:エキスパートオブジャパン

ピッケル:Grivelエアーテックエボリューション

 

【登山日記】

危険な低気圧が西から到来している1月20日の平日。

元々は栃木県の名峰「那須岳朝日岳)」に登る予定でしたが、強風で有名なこの山に登るのはちょっと危険かなとビビり、急遽雪山初級コースでよく名前の出る「編笠山」に変更。

この雪山初級コースのキャッチに騙されたとは露知らず。

 

 

4:30に川越を出発し順調に中央道を飛ばして登山口の観音平ゲート前に到着したのが6:30。なんとこの時点で朝日が昇り風もなく非常に気持ちの良い冬の朝景色です。

低気圧がズレたか天気予報が外れたか、意気揚々と準備をして7:18に駐車場を出発。

ちなみに地図ではゲート前に駐車場と明示されていますが発見できず。

ちょっと幅の広い路肩に停めましたが、どこに停めるのが正解だったのだろう?(もちろんトイレ・自販機も無し)

序盤は舗装路から遊歩道をのんびりウォーキング。アイゼンも不要でくるぶし位までの積雪を気持ちよく踏みしめながら観音平を目指します。

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野生の鹿の大群が横切ったり、謎の野生動物の白骨死体を発見したり、八ヶ岳の自然を満喫しながら自然歩道ハイキングコースを観音平まで登ります。

観音平の駐車場(冬季以外はここまで自動車で来れるらしい)からはいよいよ本格的な登山の開始です。でもまだアイゼンを装着するレベルでもなく、のんびりと登り始めます。

雲海展望台手前で雪山登山に備えて新たに購入したワカンを試しに履いてみますが、まったく役に立たず。よほどの深雪平地でない限り、結局はジャマになっていまうような気がしてなりませんが、それはまだまだ私の経験が浅いからでしょう。

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あぁ~やはり雪山初級コースだけあって、のんびりと気持ちの良い山だな~

・・・・と思っていたのもこの地点まででした。

雲海展望台から急激に斜度があがり、一気にきつくなってきました。

しかも進めど登れど樹林帯から出れずに眺望も変わらず、おまけにハラハラと雪まで降ってくる始末です。

いや、これが雪山初級だとするなら私の体力が低いのかと心配になるくらい、斜度が厳しくピッケルを突き刺しながらコースタイム以上の時間を費やして山頂を目指します。

押手川から樹林帯を抜けるとそこは本格的冬山の景色です。

ピッケルごと飛ばされそうな暴風に横殴りの吹雪、麓の晴天はどこへやら、まっすぐ前を向く事すら困難で恐怖すら覚える環境でした。

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あまりの強風と寒さで5分もせずに山頂を後にして下山を開始しました。が、ここから意外な編笠山の難度に苦しめられます。

岩場の多い編笠山の下りは、雪の下に見えない岩が沢山あってとても下りずらいのです。雪だと思って踵から降りたらガツっ!と岩にアイゼンを引っ掛けるし、アイゼンの前歯が雪に隠れた岩肌に突っかかって転びそうになるし、それはそれは激しいストレスを受け続けます。

そんな下山路だからか、ここ2年程発症しなかった下山時の膝の痛みが爆発。山頂から1時間も下山した頃には痛くてペースが上がらずにヘロヘロ状態。

さらに追い打ちをかけるように屏風山直下の展望台から観音平に向かう道でまさかの道迷い!!

この日は鹿の大群といたる所で遭遇しましたが、どうやらぼんやりして鹿の踏み跡を辿って歩いていたようです。

疲労と日暮れに焦りながらも、なんとか地図とGPSを確認しながら観音平に到着。

いや~ささいな道迷いでも実際に自分がその立場になると冷静さを保つ事がいかに難しいか、思い知らされました・・・・本当に怖かった~

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観音平からハイキングコースを使ってゲート前に戻った頃にはすっかり晴天。

八ヶ岳入口の山だからとナメてかかっていた今回の反省登山。

しっかりとした天気の確認と地図読みの重要性、そしていつ何時でも油断しないという教訓を得た編笠山日帰り登山でした。


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