プロトレック 【PRW-6100YT-1JF】 レビュー
登山中に使いやすく、かつ恰好の良いスタイリッシュな時計を探していました。
行動中は現在地確認のために高度モードを一番多用するので、盤面の視認性と操作性を重視して選ぶようにしてきました。
今までの登山時計遍歴は下記の通りです。
①プロトレック 【PRW-5100‐1JF】
②SUUNTO 【コア】
③GARMIN 【fenix3j】
SUUNTOはスタイリッシュに傾きすぎて正直、使い勝手が悪かったです。
GARMINは高性能で良かったのですが、GPSモードにすると電池の持ちが悪過ぎて登山ではその性能を発揮しきれなかったのが残念。
やはり初代のプロトレックが登山者の立場に立って細部まで作りこまれてたな~と思うわけでございます(無骨な見た目がG‐SHOCKみたいな点だけ残念・・・)
これまでの経験で、登山時計に対する考察はこんな感じ。
①ソーラー電池(電池残量を気にする登山はストレス)
②GPSは結局使わない(一般登山道しか行かない私には結局不要)
③アナログ表示(疲れてくるとデジタル表示は直感的に頭に入ってこない)
④普段使いは諦める(やはり登山時計はスーツとの相性や一般ウケは期待できない)
そこで清水の舞台から飛び降りる覚悟で、一生モノのギアとして購入したのがプロトレック【PRW-6100YT-1JF】だったのです。
コンパスは秒針が磁北を指してくれて非常に明瞭。
右上のボタンを押すだけで操作性も高く、ボタンの押しやすさと反応も良い。
高度は秒針が獲得標高の差異を指示し、液晶で現在高度を表示。
左下のボタンで高度計モードになり、もちろん時刻と並行して確認可能。
気圧やタイマー、ストップウォッチ等の各種機能は左下のボタンで一括管理。
前回の5100-1JFは「方位」「高度」「気圧」がそれぞれ独立したボタンで管理できたが、今回は方位と高度が独立したボタンで、気圧は「その他」でまとめられています。
正直、私レベルの一般登山者には気圧モードは宝の持ち腐れなので問題なし。テントや山小屋でアラーム機能を使う機会が多いので、ワンプッシュボタン選択機能はむしろ使いやすいです。
バンドは三折れの無垢バンド。これが思いの他軽くて快適。着脱も楽々です。
樹脂コーティングがしてあるのかな?肌に触れる感じは樹脂そのもの。
金属バンド特有の冷たい感じもなく、登山で邪魔になりません。樹脂バンドのように余ったベルトがビローンと邪魔にもなりませんので、手首が細い人にはバンド式はお勧めです。
ただ一度長さを決めてしまうとサイズ調整が出来ないので、ジャケットの袖の上から装着する冬山登山では使いずらい点が残念。
サイズの微調整が効く「アジャスト機構付無垢バンド」も同シリーズにあるようですが、バンドだけ購入しても2万円以上・・・・
今のところ1万円程度で購入できる同シリーズの樹脂バンドを購入して、冬季は付け替えての使用を検討しています。なんで全てのシリーズに調整機構を採用しなかったんだ~(泣)
前モデルで悪評高かったリューズもネジ式に変更されたようで、誤作動は皆無。
むしろネジ式に変わった事でロック解除が手間になり、高度合わせが面倒な程です。登山中に頻繁に高度合わせや方位調整をする方はストレスになるかもしれません(誤作動するよりははるかにマシですが)
個人的に(さすがだな~)と思うマニアックポイントは、このボタンの絶妙な高さ。
前回使っていたGARMINはボタンの高さ(出シロ)が高すぎて手首を曲げた時に腕に当たって誤作動してしまい、勝手にGPSが作動してたり大変でした。
またSUUNTOはボタンの高さが低すぎて強く押し込まないと作動しない上に、押した感触が「グニュッ」と柔らかく、押されたのか押されてのか画面で確認しないと分かりませんでした。
この時計のボタン位置は誤作動するほど高くもなく、押しずらいほど低くもない。押した感触は「カチッ」と分かりやすく確実にストレスなく作動してくれます。
疲労の蓄積が高くなる登山後半や、画面の視認性が低下する雨天時などでは本当にボタンの「押し感」は重要になってくると個人的には思います。
何気にこの点がプロトレック最大の評価ポイントかもしれません(笑)
最後になりますが、この時計、普段使いでも十分いけます。
G‐SHOCKっぽい若者感もありませんし、無垢バンドはそれりの高級感がありますので、大人っぽいと言えば大人っぽいです。
盤面のデザインも控えめに落ち着いているので、30代男性が普段使いするには十分だと思います(本当にオシャレか!?と言われると自信を持ってウン!とは言い切れません)
ただ、スーツに合わせるのはきつい。
たまにプロトレックのレビューで「スーツにもアリだと思います」的なコメントを見ますが、TPOを考えれば新入社員以外の男性はスーツに合わせるのはやめておいた方が無難だと思います。ちょっと残念な感じは否めないのかなと・・・。
まだ実戦では2回しか使用していないので、これからガンガン使い倒してまたレビューをお伝えしたいと思います。