2017.5.2 富士宮口~八合目ピストン
富士山は大好きですが、シーズン中の登山者大渋滞は勘弁です。
GWに入ると高速道路が渋滞して富士山に近づく事すら困難になるでしょうから、連休狭間の平日2日に有休を取って行ってきました。
相棒と待ち合わせ東京駅始発のこだまで「新富士駅」へ移動。
駅前でレンタカー(軽・ノーマルタイヤ)を借り、一般道を約40㎞ほど走って富士宮口駐車場へ。
駐車場に到着したのが午前9時前と少々出遅れましたが、駐車スペースには十分に余裕があります。
これがGW本番だと満車で近付く事すら困難なのでしょね。
準備を整えて駐車場を出発したのが9:30過ぎ。山頂を目指すには完全に出遅れた感が否めません。
とりあえず登れる所まで行って厳しくなったら引き返そうということでスタートします。
気温は初夏を思わす陽気で風も無し。秋~冬用トレッキングパンツが軽く汗ばみ、上は長袖シャツにアンダーのみで十分に登れます。むしろ少々暑いくらい。
雲海荘まではアイゼンを装着せず、トレッキングポールのみで十分。気分はのんびり初夏のハイキングでございます。
ここから先は積雪と斜度が本格化するため、12本爪アイゼンとピッケルを装備。
上着に薄手の防風シェルを羽織りヘルメットも着用して登山再開。
この時点で風はほぼ無し。本当に今日は素晴らしい気象コンディションに恵まれています。
登山者は前後に見えるだけで5~6人程度。
最盛期には大渋滞になる山とは思えないくらいの貸し切り感です、いいね。
七合目の山口山荘に到着する頃、下から雲が急激に沸き上がり、さらに風が強くなってきました。
ここでウール帽子とハードシェルの上着を装着し、富士山の〝本気〟に備えます。
ここからは雪渓を直登しても良いのですが、万が一の滑落が怖いので露出した岩場を選びながら高度を稼いでいきます。アイゼンを外して岩登りの方が結果的に時間が早く、安全に登れるような気がしました。
スタートが遅かったのでどちらにしても山頂は踏めそうもありません。後はどこで引き返すかの判断だけですが、頂上が見えてしまう富士山ではこの判断が意外に難しい・・・・
結局八合目の鳥居に到着した時点で引き返しを決断。この時点で冬用グローブを装着しないと耐えられない寒さと風になっていました。
雪が柔らかいため、下山時はアイゼンを装着したままでも滑るように下れます。
ブログやSNSでは尻セードで下ったような投稿がありますが、臆病者な私にはとても無理!でもコース上には尻セードの跡がいたる所に散見されます。
くれぐれも皆さん無理はなさらぬよう・・・・・停止出来なかったら死の危険性がありますので。
八合目から五合目駐車場まで1時間ちょっとで下山。駐車場は多くの観光客でに賑わい、上の寒さと強風が嘘のようです。
突然重登山装備で下山してきた我々を不思議そうな目で見る観光客を後目に、春の富士登山は無事終了。
どんなに天候が良くても富士山は練習の山ではありません、厳冬期登山装備と経験は必須です。
次回は車で現地入りして遅くても7時には登山開始したいと思います。